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日本人が世界一寝ていないと言われる理由

仕事が忙しいからだろうと思う人が多いかもしれません。もちろんそれも理由の一つですが、実はそれだけではありません。日本の生活習慣や住環境には、知らないうちに睡眠時間を削ってしまう要素がいくつもあります。

まず一つ目は、やはり働き方です。
日本では昔から「長く働くことが美徳」という文化がありました。残業が当たり前だった時代の名残もあり、仕事が終わる時間が遅くなりがちです。帰宅して食事やお風呂を済ませると、どうしても寝る時間は後ろにずれていきます。さらにスマートフォンや動画を見る時間が増え、気づけば日付が変わっているという人も少なくありません。こうして、日本人の睡眠時間は少しずつ削られていきます。

二つ目は、通勤時間の長さです。
都市部では片道1時間以上の通勤も珍しくありません。朝早く家を出る必要があるため、どうしても睡眠時間が短くなります。例えば夜12時に寝て朝6時に起きると、それだけで睡眠は6時間。世界的に理想とされる7〜8時間には届きません。通勤という毎日の習慣が、知らないうちに日本人の睡眠時間を短くしているのです。

そして三つ目が、意外かもしれませんが「寝具」です。
実はこれが見落とされがちなポイントです。日本では長い間、綿布団を敷いて寝る文化がありました。本来、綿布団は体にやさしく吸湿性も高い優れた寝具です。ただし、長く使うと綿が固まり、体を支える力が弱くなります。すると寝返りが打ちにくくなり、知らないうちに眠りが浅くなることがあります。眠りの質が下がると、同じ時間寝ていても「寝た気がしない」と感じてしまうのです。眠りが浅い人ほど、夜中に目が覚めたり、朝スッキリ起きられなかったりします。結果として、もっと寝たいのに眠れない、あるいは疲れが取れないという状態になりやすくなります。

睡眠は時間だけでなく「質」も大切です。もし布団が体に合っていなかったり、長年使ってへたっていたりすると、眠りの深さは大きく変わってしまいます。

人生の約3分の1は布団の中で過ごします。日本人が世界一寝ていないと言われる今だからこそ、ただ睡眠時間を増やすだけでなく、「しっかり休める寝具」を見直すことも大切なのかもしれません。

毎日使う布団は、気づかないうちに眠りの質を左右しています。もし最近、朝起きても疲れが残ると感じるなら、それは体ではなく、布団からのサインかもしれません。
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